家づくり講座

STEP1イメージプランニング

今どきの「住宅最新事情」も取り入れよう

「健康指向」と「エコ重視」が住宅のトレンドになっていますが、
なかでもCO2をできるだけ出さない生活が求められています。
住宅も自動車同様に「CO2削減」が大きなテーマになっています。

●環境にやさしい住宅

イメージ  一般の住宅では、1年間に温室効果ガスのCO2を4100kgほど出しているとされます。これをオール電化住宅(エコキュート+省エネ機器)にした場合、CO2排出量が2600kgになり、さらに4kWの太陽光発電システムを採用すると1100kgまで減らすことができます。
 住まいからのCO2削減は、今や社会的な課題ですが、そんな中で平成21年に大手ハウスメーカーから太陽光発電システムを標準装備した「ゼロCO2」住宅が登場して話題を呼んでいます。一般的に光熱費をゼロにするには4kW程度、CO2排出をゼロにするには7〜8kWのソーラーパネルが必要とされますが、太陽光発電だけに頼るのではなく、地域社会に埋蔵されている多様な自然エネルギーを活用してCO2を減らしたいものです。

(1)設計プランでCO2を削減

 設計プランでCO2の削減を図る、これぞ家づくりの王道です。自然の涼風を家の中に通して、エアコンの利用を控えるのがそれです。また、日除け用の樹木や緑のカーテンを使って室内を涼しくすることができます。植物の葉は水分を出すので、葉の表面の温度が下がり、その隙間を通った涼しい風を室内に取り込んでやるわけです。他にも、室内を涼しくする手だてはたくさんあります。

(2)暖房は薪ストーブ

イメージ  北陸では夏よりも冬のほうが多くのエネルギーを使い、CO2もまた大量に出しています。そこでCO2削減と趣味を兼ねて薪ストーブなどを用いる手もあります。木は燃えると森でため込んだCO2を排出するだけなので、差し引きCO2ゼロとカウントされます。燃料の薪は身の回りにたくさんあります。また、「火のある暮らし」は、CO2やエネルギーだけではなく、暮らす家族の心にも良い影響を与えてくれるのではないでしょうか。

(3)太陽光発電システム

イメージ  太陽光発電システムは、住宅の屋根にソーラーパネルをのせ、太陽光で電気を作って自宅で使い、余った電気を電力会社に売電するものです。また、発電できない夜間などは電力会社から供給を受けます。
 CO2削減に役立つ太陽光発電システムを設置した場合、国や富山県から補助金が受けられます。国は新規に設置した人に1kW当たり7万円、県は1件当たり一律5万円の補助金が出るほか、富山市などの自治体でも独自の補助金制度を設けています。また、太陽光発電システムの設置を促すために、平成21年11月から余剰電力の販売価格を現状の約2倍の1kWh当たり48円で電力会社が買い取りをする予定です。ますます太陽光発電システムが設置しやすい環境になっています。

(4)太陽熱利用システム

 住宅の屋根に集熱板を設けて、太陽熱を集めて住宅内に取り込み、給湯用や暖房用に使うものです。古くから行なわれている自然エネルギーの利用システムで、構造もシンプルで設備費もそれほどかかりません。最近は性能の向上と住宅の高気密・高断熱化によって、より使いやすくなっています。

(5)地中熱利用システム

 庄川や神通川、黒部川といった大きな河川の扇状地はどこも地下水が豊富で、1年間を通して地中熱が安定して得られます。このような地中熱をもっと活用して、建物の冷暖房などに利用したいものです。
 地下水のある地中は、真冬でも約11℃のクリーンな熱を取り出すことができます。11℃という温度は、夏の冷房にはそれだけで十分に使うことができるほか、冬の暖房(18℃)には少し不足しますが、不足分はヒートポンプで補ってやるなどして、十分に使うことが可能です。
 全てのエネルギーを電気や石油に頼る冷暖房に比べて、地中熱を用いることで、エネルギー消費量とCO2を大幅に減らせます。この地中熱を使った住宅もすでに実用化され、県内のハウスメーカーでも導入しているところがあります。

ここにも注意しよう!

○収納スペースに注意を
 実際に新築した人を対象にしたアンケート調査では、収納スペースが不足だったと考えている人が多いようです。一般的に床面積の10〜15%を収納スペースに使いますが、なるべく多く確保したほうがいいようです。ただ、モノをあまり持たないシンプルな生活をするなど、将来ビジョンを検討する段階で、生活スタイルそのものを変えるのも一つの解決策です。
○伝統的な和のスタイル
 生活スタイルが完全に洋風化して、今や和風の住宅は貴重になっています。しかも、伝統的な和の住まいには、洋風にはない良さがあります。例えば、畳の和室は、洋間に比べていろいろな用途に使えて融通がきき、何かと重宝します。引き戸もドアとは違った便利さがあります。伝統的な住まいの良さを再発見してマイホームに生かしたいものです。
○共働きをコンセプトに
 夫婦共働きが当たり前の時代になっています。そこで間取りなどを工夫し、快適に共働きができるマイホームにしたいものです。毎日会社で働いて、家に帰ってもまた家事労働をするのは大変です。なるべく掃除や洗濯、炊事といった家事労働を省略することをコンセプトにした住まいなど、あれこれ考えたいものです。

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