快適で経済的にもやさしい
ハイスペック住宅

　Ｋ邸は今、国が推し進めている「ＺＥＨ」（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）である。ＺＥＨとは、住宅の高断熱化と高効率設備によって快適な空間を実現し、太陽光発電によって年間のエネルギー量を概ねゼロにする住まいのことをいう。
　Ｋ邸には8・1kwの太陽光発電システムをはじめ、家の中の電気の消費量や、発電量や、売電量が表示されるモニターが搭載され、分厚い断熱材や高性能の樹脂サッシが使われ、高効率のエコキュートなどが設置されている。また、高効率エアコンも設置し、リビング階段を採用することで、冬場は1つのエアコンだけで上下階を暖めることができる。
　このＫ邸を手がけたのは「中田工務店」。ＺＥＨ補助金を活用するべく、さまざまな条件を満たすことで、ハイスペックな住まいを実現した。また、蓄電池に対する補助金も活用するため、ＺＥＨの条件に含まれていない蓄電池が設置されていることも特徴だ。太陽光で発電したエネルギーを蓄電池に貯めるのではなく、電気料金の安い深夜電力を蓄電池に貯めるという同社のアイデアが秀逸。貯めたエネルギーは最も電気を使う時間帯（19〜23時）に使い、日中の電気は売ることで、かなりお得になる。

家族が仲良く過ごせるのは
心地よいＬＤＫがあるから

　ご夫妻がひと目で気に入ったモデルハウスのコンセプトは、〝1階で家族が仲良く暮らす時間を持つ〞。それをそのまま生かしたＬ型のＬＤＫは、一体感と程よい距離感との絶妙なバランスが魅力的な空間だ。東南の大きな窓からは、光と風がたっぷり入り、明るく居心地のいい空間を創り出している。また、短い家事動線や、家族のパジャマなどをしまえる収納を洗面脱衣室に設けることで、ほぼ1階だけで生活が可能。2階は寝るのみ。だから、子ども室はあえて小さめに造られているのも特徴だ。
　ご主人のご実家の隣に建つＫ邸。ご家族が住み始めてまだ間もないが、「私たちが暮らすのにちょうどいい大きさです」と大満足のご様子だ。これからは、時代の最先端を行く心地良さに包まれながら、より仲良しな家族関係を育まれていくのだろう。