互いを尊重し、想い合う
仲良し家族の選択

　入善町の長閑な田園に建つM邸最大の見どころは、１階親世帯のＬＤＫ。19帖分のダイニングキッチンに、二間続きの和室16帖が一度に目に飛び込む圧巻の空間だ。普段は両親二人の生活スペースだと聞き驚く人もいるだろうが、それぞれ家庭をもった三人の兄妹が二人ずつ子どもを連れてやって来る週末を想像してみてほしい。突然この広いスペースが生き生きと輝き出す。つまりこの間取りは、家族を想う気持ちが実現させた形なのだ。
　この家の世帯主は、三人の兄妹のうちの一人、富山市内に通勤することを覚悟し同居を決めた親孝行な長男夫婦だ。二世帯住宅というと、１階と２階で分けることも多いが、M家は敷地が広いため、玄関の左右で生活空間が分けられている。上下に住み分ける場合、上の音が気になるという問題があると聞くがその心配もなく、ＬＤＫや寝室、トイレはもちろん、バスルームも別と、一つ屋根の下とはいえ最大限各世帯のプライバシーが守られている。

望んだのは、夏涼しく、
冬暖かい、健やかな家

　新築にあたってM家がこだわったのは、冬を暖かく、夏を涼しく過ごせるかどうかという点だった。元の実家が、昔の家にはよくある寒い家で、とにかくそれに懲り懲りしていた両親は、断熱について自ら勉強し、メーカー選びにもその知識を生かしたという。そして、数ある方法の中から選んだのが、『セキホーム』の“外断熱”だった。同社は高気密・高断熱の外断熱専門メーカー。屋根と基礎までを含めた建物全体を室内と考え、構造材の外側から断熱材をめぐらせ、すっぽりと包む外断熱は、構造を湿気から守るため劣化しにくい特徴がある。断熱工法の理想型とも言われ、高気密なため、ホコリやカビ、ダニもシャットアウトできるという優れた仕組みだ。成長していく孫、健康に歳を重ねたい大人にとっても、快適で健やかな毎日は何ものにも代えがたい。互いの生活リズムが違っても気を遣わず、集まる時は思い切り共に楽しむ、新しい二世帯住宅がここに誕生した。