自然素材の温もりと
手作りの心地良さを

　家族が一緒に時を過ごすＬＤＫは、自然素材によって創り上げられた空間。アカシアの無垢材のフローリングは、独特の深い味わいと高級感を漂わせ、やさしい質感を持つ内壁の漆喰とうまく調和している。あまりの心地良さに、身も心もほぐれていくかのようだ。
　また、リビングと一体感のある和室もリラックス空間。小上がりになっているため、畳の上でごろりと横になっても、リビングにあるテレビを観られる。まさしくナチュラルに暮らせる住まいである。
　Ｍ邸のコンセプトは、〝心地良さにこだわったハンドメイド〞。玄関の下駄箱、トイレのカウンター収納、洗面台の扉や引き出しなど、「シャルールホーム」の自社大工の技が随所に生かされている。手作りによって建具や家具までトータルコーディネートされているため、すべてが南仏テイストで統一されているのも、Ｍ邸の大きな魅力だ。
　同社の社名にある「シャルール」とは、フランス語で「温もり」という意味。家に帰ってきたとき、外灯の明かりに安心感を覚えるように、Ｍ邸は家族一人ひとりが日々ホッとできる、素材と手作りの温もりに満ちた住まいである。

温もりのなかに、
日々の使いやすさを

　Ｍ さんご夫妻は、共働き。南仏テイストの温もりを大切にしながらも、日々の使いやすさが考え抜かれているのも特徴だ。
　その代表例が、家事動線。買い物帰りの奥様の動きを考慮し、勝手口から食品庫、パントリー、キッチンまでの動線が造られている。また、食品庫とつながりのあるファミリークローゼットからは、サンルーム、脱衣室、浴室までが一直線上に配置され、〝脱ぐ、洗う、干す、しまう〞を１度に行える。さらに、キッチンやサンルームの床、キッチンパネルには掃除のしやすさと優れたデザイン性を兼ね備えたものが使われている。
　ご夫妻がストレスフリーで過ごせる合理的なＭ邸には、廊下もムダもない。だが、素っ気なくないのは、自然素材や手作りの温かさに包まれているからだろう。