家事効率を高める動線と
家族が自然と集まる工夫

　「LDKで家族とたくさん過ごしたい」と考えていたNさんご夫妻。家族で過ごす時間を増やすために、家事時間を短縮する動線を打ち出している「中田工務店」の考え方に賛同したことから、同社との家づくりが始まった。
　完成したN邸のLDKは、白とナチュラルな木目を基調に、無垢のナラ材に温かみを覚える空間。キッチンは全体を見渡せる場所に配置され、配膳のしやすさを考慮してダイニングが並列に配置されている。その反対側にはサンルーム、洗面脱衣室、浴室があり、洗濯や洗濯物干し、アイロンがけなどがスムーズに行える。また、帰宅後すぐに洗面脱衣室で手を洗えるのも便利。回遊性のある間取りもN邸の特徴だ。
　家族が自然とLDKに集まるための工夫も満載。ダイニングの一角には、パソコンや読書などができる家事デスクが設置され、お子さんが大きくなったら勉強机としても利用できる。また、洗面脱衣所には家族のパジャマや下着などを収納できる大きな棚が設置されているため、2階の自室に行かずともお風呂に入り、リビングで寛げる。家族みんなが寝るまで一緒に時間を過ごせる住まいだ。

家族への愛も
密な打ち合わせによって実現

　2階に回遊性があることもN邸の特徴だ。寝室とつながるウォークインクローゼットは階段へ通り抜けられるため、朝の身支度がスムーズに行える。また、回遊性をもたせるには各空間に余分なスペースが必要となる。そのため、各空間にゆとりがあるのも魅力だ。
　独自の設計がご夫妻の心にもゆとりをもたらすＮ邸には、家族を思う心も凝縮されている。ＬＤＫと一体感のある和室は、奥様のご両親が宿泊する時のことを想定して造られた空間だ。間仕切りによって個室に変えられるため、互いに心置きなく過ごせるのがいい。そして、和室からはウッドデッキに出られる。「子どもが遊べる庭がほしい」と話すご主人が、家の中と外をつなぐ役割として求めた空間だ。今は、奥様とひなたぼっこして過ごすことが多いという。これからは庭づくりを始める予定だ。
　「外観も想像以上の出来栄え。出来上がりを見た時はとても感動しました」と笑みを浮かべるご夫妻。その言葉どおり、富山で70年の歴史を持つ同社は、自由設計を原点とする工務店だ。家族と密な打ち合わせをし共に家づくりを行うことを大事にする姿勢が、N邸という形となって表れている。