高い意匠性に
家族の温もりと安らぎを

　エメラルドグリーンの外壁が目を惹くS邸。玄関ホールに入ると、壁面に洗い出し風の演出が施された玉石ウォールがお出迎え。ほんの少しだけ立ち寄っても印象に残る空間だ。
　「吹き抜けのある緑青の家」というコンセプトどおり、LDKの南側には大きな吹き抜けがあり、窓のロールスクリーンや壁面のタイルもエメラルドグリーン。鮮やかな色ながら違和感なく空間に調和し、『平光工務店』が得意とする意匠性の高さを表している。
　吹き抜けには2つの窓があり、陽光が入り込み、青空を眺められる。「この開放感がいいんですよ」と微笑むご主人。また、吹き抜けを生かしてリビング階段が作られているため、家族に目が行き届く。さらに天井を見上げると、その一部に2階の廊下の床板が見え、時折家族の足音が聞こえてくる。どこにいても家族をそばに感じられるのがS邸の魅力だ。
　夜になると、一層安らぎを感じるのは照明の効果が大きい。設計段階から作り上げていくライティングプランによって、リラックスをも届けている。

暮らしやすい機能も
笑顔を育む

　「意匠」のみならず、「機能」も兼ね備えた家づくりが同社の特徴だ。キッチン横には食品庫、後方にはサンルーム、洗面室、脱衣室、浴室と、コンパクトな家事動線が負担を軽減している。「特にキッチンは広々と使えて便利ですね。カウンターもあるので配膳も楽です」と微笑む奥様。また、水まわりの床には、水に強い白色の素材を採用するのも同社のこだわり。「きれいなままにしていたい」という気持ちが自然と湧き、ずっとピカピカをキープできる。
　お子さんが産まれたばかりの今は、リビングとつながりのあるタタミコーナーで寝起きするなど、生活のすべてが１階で完結できる間取りが大活躍。また、階段下収納や水まわりの造作棚など、空間を有効活用して適材適所に設けた収納スペースも、日々の暮らしやすさをサポートしている。
　家づくりの本をきっかけに誕生したS邸。ご夫妻とお子さんのにこやかな表情が、高い満足度を物語っている。