エクステリアショップガイド

知ったあなたが「得」をするエクステリアデザインで差をつけろ!

家のデザインの成否を決定づけるのは、エクステリアです。
それを軽視すると、家の住み心地にも影響しかねません。
エクステリアへの意識を高めて、素敵な「住まい」を完成させてください。

エクステリアデザインは住民としての自覚の現れ

 「家さえ建てれば、エクステリアはなくても暮らしていける」というのは、大きな間違いです。なぜなら、集合住宅とは違い、家を持ったからには、町の住民として町の顔に責任をもつ必要があるからです。もしあなたが購入した敷地に雑草が生い茂ったら、町並み全体が汚れて見えます。また、雑草の種は隣接する家の庭へ飛び散り、近所に迷惑をかけることになります。それでも「暮らしていける」と言えるでしょうか。
 建築基準法上、建ぺい率は最大でも80%。つまり、あなたが購入した土地のうち、少なくとも2割は家を建てられません。放っておくと、雑草がどんどん種を落とし、根をはります。最低でもコンクリートを打って、町や近所に配慮する必要があります。
 ただコンクリートを打つといっても、実は相当なコストがかかります。どうせお金をかけるのなら、計画的にデザインしようというのが、エクステリアを考える上で賢い選択と言えるでしょう。
 エクステリには、門、塀、物置、カーポート、フェンス、植栽等、敷地内の外周りのほか、テラス、デッキ、サンルーム、表札や郵便受け等の小物に至るまで、住まいの付帯設備全般が含まれます。

エクステリアデザインは住み心地に直結する

 「エクステリアは住みはじめてから考える」という人もいますが、新築工事の際に設置する浄化槽や排水管の経路によって、植栽や鋪装の仕方に影響が出る場合があるので、新築工事と同時にデザインするのが理想的です。
 エクステリアをデザインする際にまず考えたいのは、道路から玄関までをつなぐ「アプローチ」ではないでしょうか。訪れる人が最初に接するアプローチは、住まいの印象を左右する家の顔といえる存在です。門扉や植栽、ポーチや表札、郵便受け等をバランス良く配置して、感じのよい雰囲気をつくりたいものです。
 カーポートも、アプローチの構成にあわせて考えるとよいでしょう。車で出掛けた後の家の様子を、住んでいる人はあまり考えないかもしれませんが、カーポートの存在感は想像以上に大きいものです。アプローチ同様、家の表情を決める重要な要素なので、全体のバランスを考えて色や配置を決めましょう。
 エクステリアデザインは、見た目の美しさが住み心地に直結します。その町に住みはじめた以上、見た目はあまり気にしない、という理屈は通りません。あなたのセンスが、町の顔を、さらには町の行方を左右するくらいの心構えがあってもいいかもしれません。それは、あなたにとって家の、さらには町の住み心地につながっていきます。

エクステリアデザインは周囲のお手本に学ぼう

 家の外側に対する影響力が大きいアプローチやカーポートに対して、デッキやテラスは居住空間の延長として考えるエクステリアです。リビングやダイニングに広めの開口を設けて、デッキやテラスと結べば、居住空間に広がりが生まれます。ガーデンチェアでくつろいだり、家族でバーベキューをする等、リラクゼーションスペースとして利用でき、また洗濯物や布団を干す等、生活スペースとしても活用できます。ウッドデッキを考える場合は、大工仕事でコスト面を抑えるケースがありますが、耐久性への配慮がどれだけされているか、注意が必要です。1年を通して風雨にさらされるデッキは、外壁に守られる家の構造材と同じ木を使用すると、腐食の一途をたどります。劣化の仕方次第では、家本体にも影響しかねませんので、デッキの取り付けは専門業者に依頼することをおすすめします。
 よく家の外観にこだわる人がいますが、それを生かすも殺すも、エクステリアデザイン次第です。その影響力を軽視すると、せっかく思い入れを持って建てたマイホームを台無しにしかねません。家づくりを考える際には、家本体だけでなく、あなたの「土地」全体をデザインするつもりで、エクステリアへの意識も高めてください。家づくりやインテリアのお手本は、人が住みはじめるとなかなか拝めませんが、エクステリアのお手本は、あなたの意識次第で、あちこちに転がっていますから。

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