おしゃれなのに
毎日が暮らしやすい

　オレンジの杉板が緑の芝生によく映えるH邸は、2階の一部が1階よりやや飛び出している。そうやって立体感や奥行きを出すことで、デザイン性を高めているのが特徴だ。「意匠」を大切する『平光工務店』ならではのアイデアである。
　H邸のコンセプトは、「オープンキッチンとソリドの壁が魅せるTスクエアハウス」。T字型の部分にあたるリビング・ダイニングに入れば、白化現象を起こしたようなデザインをしたソリドの壁が存在感を放つ。外構に使用できるサイディングをあえて内装に使うことで、すでに時を経たような味わいを醸し出している。ショールームでこの壁にひと目惚れした奥様のお気に入りの眺めだ。
　そのリビング・ダイニングを見渡せるオープンキッチンもH邸の魅力。奥様が同社からメリット・デメリットを聞いたうえで選んだもので、作業スペースが広く、鍋の移動もラクチン。しかも、後方にはサニタリー、脱衣室、浴室が一直線に配置されており、お子さんに目の届く範囲で効率よく家事を行える。リビング・ダイニングでくつろぐご主人との会話もより増えたそうだ。同社が得意としているのは、「意匠」だけではない。

施主思いの家づくりは
親から子へ

　H邸からは生活感をほとんど感じない。その秘密は収納計画にある。特にリビングの収納棚は、壁と同化する白色にすることで存在感を抑えながらも、抜群の収納力を持つため、物が散らからずに済む。「意匠」と「機能」を追求したH邸は、お洒落ながらも暮らしやすい住まいといえよう。さらに、メンテナンスのしやすさなどもプランに組み込むのが同社の特徴だ。「私の実家も平光工務店さん。20年経ってもどこも問題なく住みやすいんです」と奥様が言うように、施主思いの家づくりは信頼となって親から子へ受け継がれた。毎週日曜に施工工事を見ることが楽しみだったご夫妻は、「想像以上にいい家になりました」と満面の笑みを見せる。今はまだ小さなお子さんがもう少し大きくなったら一緒に芝生で遊ぶのが夢なのだそうだ。