間取り・ 設計プランニング
暮らしやすさを作る要とも言えるのが、間取りのプランニング。ここは時間をかけてじっくり詰めていきたいところです。まずは全体のバランスを考えながら大まかにゾーニングし、ライフスタイルや動線を考えながら細部を詰めていきましょう。
家族が集まるLDKは家の中心に
家族が集まりくつろぐLDKは、日照や通風など条件のいいところに優先的に配置します。また、家族の人数や年齢、ライフスタイル、どう使うかによって空間のつなげ方に十分配慮しましょう。
水廻りは一箇所にまとめる
家事動線、生活動線に配慮し、水廻りはなるべく一箇所にまとめましょう。浴室や洗面所、トイレはキッチン近くに配置すると作業しやすくなります。また、給排水管、電気、ガスなどの配管工事や設備機器工事もまとめてできるためコストも抑えられます。
和室も多彩なタイプが登場
和室の間取りも多彩なスタイルが登場。たとえば親と同居する場合や来客が多い家は「独立型」を。「半独立型」は引き戸の開閉で独立型にできたり、リビングと続き間にできたりと使い勝手が広がります。リビングの一角に設ける「畳コーナー」も人気です。畳下が収納スペースとしても活用できる「小上がりタイプ」は子どもの世話をするスペースとして子育て世代に便利です。
子ども部屋は可変の部分を残す
成長に合わせて、役割を変えていくのが子ども部屋。独立後、スペースをどう活用するかまで考えて可変性のある空間にするのが一般的です。最近では「寝るための部屋」として設け、リビングなどの共有スペースに勉強コーナーを造る場合もあります。親がそばにいると勉強に集中できて成績が上がるというデータもあります。
個室は成長すれば友達とのコミュニケーションスペースにもなります。どんなライフスタイルであっても子どもが孤立する間取りだけは避けたいので、子ども部屋は玄関から遠く配置して必ずリビングを通るようにするなど、さりげなく声をかけられるような工夫をしましょう。
■独立型 |
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子ども部屋単体で寝るスペースや勉強スペースを設けるタイプ。子どもの個性に合わせた壁紙を選んだりもしやすい。 |
■共用型 |
子ども部屋を寝るためだけに使い、勉強はLDKに設けたフリースペースで行うタイプ。常に目の届く所に子どもの居場所をつくることができます。 |
■2ドア1ルーム型 |
子どもが小さいうちは兄弟で共用。成長したときに、家具や壁で仕切って2つの個室として利用できるタイプ。 |
いい収納は、いい住まいを造る
一般的に収納スペースは延べ床面積の10〜20%が必要と言われています。大切なのは「必要な場所に必要な量の収納を作る」こと。
すっきりとした空間は家事負担の減少にもつながり、経済的、物理的、精神的なメリットを生み出します。まずは暮らしに必要なモノを見極め、使う頻度、使う目的別などに分け、出し入れしやすい空間を作りましょう。
■玄関収納 |
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玄関は常にキレイにしておきたい場所。靴やコートなどの上着が入る機能的な収納があると重宝します。 |
■ウォークインクローゼット |
人が歩ける広さと高さを確保した洋風の納戸。住む人別にたっぷり収納でき、洋服のスタイリングもしやすいのが魅力。 |
■階段下収納 |
あると何かと便利なのが階段下収納。パントリーにしたり、アイロンスペースにしたりと活用のアイデアはさまざま。 |
■小屋裏収納 |
屋根の内側を利用した収納スペース。固定階段で出入りできるタイプだとモノの出し入れがしやすいです。 |
■外部収納(外物置) |
使用頻度の少ないアウトドアアイテムや季節外の家電などをまとめて収納しておくとよいです。 |
失敗しないためのチェックポイント!
●コンセントの位置・個数 |
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プランニングの失敗で意外に多いのが配線に関するもの。テレビやパソコン、ケータイの充電器、掃除機、ドライヤーなど電化製品を使うあらゆるシーンを想定し、どの場所にいくつ必要なのかを図面に書き込んでいきましょう。 |
●壁下地補強 |
壁掛け型のテレビ、階段・廊下・玄関の手すりなどを後から取り付ける場合は、壁下地補強をしておきましょう。内壁工事後では遅いので、どこに必要なのかをプランニングしておくことが大切です。 |