家づくり成功マニュアル

家づくり成功へのスケジュール

 家族で夢を語り合いながらゴールをめざす家づくり。その道のりは大変ですが、きっと楽しいはずです。まずは家が完成するまでのスケジュールを確認。どの時期に何をしなければいけないのか、どんなお金が必要になってくるのかを明確にしましょう
 家づくりの工程は家の構造・工法、依頼先の住宅会社によっても違ってきます。プランの開始から入居までは、住宅メーカーや工務店なら6ヶ月~8ヶ月前後、建築士の場合は約10ヶ月前後を要します。住宅メーカーは規格化された製品が多くなるので工期は比較的短いとされており、建築士とじっくり相談しながら建てる家は比較的長期にわたる場合があります。もし、引っ越し時期が決まっているなら担当者に伝え、その日から逆算してプランニングすることが必要です。

理想の家をイメージ

お金の流れ

   どんな家にしたいのかを家族でまず自由に話し合いましょう。この時、個々の希望をざっとリストアップし、優先順位をつけていきます。情報は住宅雑誌やインターネット、口コミ、セミナーなどから幅広く集めましょう。気になる住宅会社については住宅展示場にも足を運び、直接目で確かめ、話を聞いてみましょう。
 また、住宅ローンや保険、相続、家計など資金計画の検討も始めましょう。
●雑誌購入費
●展示会見学の交通費
●資料請求などの通信費
土地探し/敷地調査  
   希望のエリアや条件をしぼったら不動産会社や住宅会社に土地探しを依頼。現地に足を運び、周辺環境や騒音、近隣との敷地境界線などを確認しましょう。土地の形状、用途地域、地盤など敷地調査は住宅会社に依頼するのが一般的です。 ●土地購入代金
●契約書印刷代など土地の所有権移転登記費用
●敷地・地盤調査費
●地盤改良工事費用が必要な場合あり
依頼先の検討/ラフプラン/相見積もり  
   自分たちの希望、構造・工法や住宅会社の特徴などを検討したら、依頼先を2、3社ほどに絞りこみ、予算と要望を伝えて、同じ条件でラフプランと見積もりを依頼します。見積もりを確認するときは、「本体工事費」と「別途工事費」をチェックし、坪単価だけではなく総額費用で判断しましょう。 ●ラフプラン(仮設計)は無料の場合が多い
依頼先決定/基本設計・実施設計/工事請負契約  
   依頼先を決定したら、仮契約を結びます。間取りや設備など詳細を打合せし、基本設計・実施設計・本見積もりへと進めていきます。また、この時期に住宅ローンを申し込みます。
 契約時には、契約書や約款、工期や建築費用、支払日などをしっかりと確認し、納得した上で契約しましょう。
●仮契約金
●着手金(メーカーなら建築費の2%、設計事務所なら10%程度)
●建築確認申請手数料
●契約の印紙税
着工/地鎮祭/基礎工事  
   家を建てる前に敷地をお祓いする「地鎮祭」を行います。この時、施工関係者や近所への挨拶まわりも合わせて行います。
 建物の土台となる基礎工事から、いよいよ工事がスタートします。
●解体費用・建物減失登記(立て替えの場合)
●地鎮祭費用
●工事現場への差し入れお茶菓子代
上棟/各種工事  
   基礎の上に、柱や梁など家の骨組みを組み立てる「上棟」。この日に工事の無事完了を祈願する「上棟式」を行うこともあります。
 工事期間中は、できるだけ現場に足を運んで、進行状況を確認しましょう。図面から実際の形になってくるので、イメージもつきやすくなります。窓の大きさや高さ、各材料の寸法や材質、コンセントや照明器具、家具の位置などをしっかりと確認し、仕様変更や追加工事がある場合はすぐに伝えましょう。
●上棟式費用
●工事費中間金
●工事現場への
 差し入れ
 お茶菓子代
竣工/引き渡し  
   竣工検査に立ち会い、図面や仕様書をつきあわせながら施工の仕上がりを確認します。不都合な部分があれば引き渡しまでに直してもらいます。引き渡し時に各機器の説明をしてもらい、保証書、取扱説明書、鍵を受け取ります。 ●工事費残金
●別途工事費
引越し/入居  
   近隣に引越しの挨拶や知人への引越し通知を行います。家具の購入や荷造りなどスケジュールに余裕をもって進めましょう。
 入居後1か月以内に、「建物表題登記」を行い、ローンを組んでいる場合は、「抵当権設定登記」を行います。登記後、住宅ローンの融資が実行されます。
●引越し費用
●近所への手土産代
●登記・ローン関連費用
●融資実行
●つなぎ融資の返済
●火災保険料
●固定資産税・都市計画税