家づくり講座

STEP7 着工〜入居

いよいよ「着工〜入居」のスタートです

ここからはマイホームを具体的な形にしていきます。
末長く暮らしていくところですから、しっかりと取り組みましょう。
施工管理は、タイミングとポイントが大事です。こまめに現場へ足を運んでチェックしましょう。

●理想のマイホームへ

 着工から完成・入居までが、家づくりの第二ステージです。住宅の工事が始まると、早くて3カ月、遅くても6カ月ほどかかります。理想のマイホームを目指して頑張りましょう。
 施工段階では、一つは希望どおりの間取りや空間になるかを確認します。いざ、建物が立ち上がってきたら、自分のイメージしていたものと違っていたというのでは面白くありません。変更、やり直しなどが発生しないように、着工前までにプランをしっかり固めておきます。
 もう1つは、工事ミスや手抜き工事の確認です。これも施工チェックを確実に行えば防げる問題で、慌てることはありません。事前に準備さえすれば大丈夫です。

●工事スケジュールを把握する

 工事の進行状況がわからないと、変更や追加など、万一のときに困ります。そこで最初に着工から完成までの工事スケジュールを頭の中に入れます。今日は何をしていて、次はどこの工事といった状況を常に把握しておきます。携帯やデジカメ、メールなどを使い、現場の状況を逐一報告してもらいます。

●工事中は近隣に注意を

 工事にはクレーン車などの大型重機を使います。また、電気ノコギリやハンマーなども使いますが、これは意外に大きな音がするものです。建主にはわからない迷惑を隣近所にかけることも十分考えられます。工事前の近隣への挨拶では、不都合があったら遠慮せずに言って欲しいということを伝えておきます。家を建てて隣近所との信頼関係を失っては元も子もありません。

●現場に数多く足を運ぶ

 自分たちの家づくりですから、現場へはできるだけ顔を出したいものです。行く前には、事前に工程スケジュールに目を通しておきます。そしてチェックポイントなども洗い出し、現場で自分の目でしっかり確かめます。もちろん、漠然と訪れるのも、それはそれなりによいことですが、事前の準備があれば、もっと意味のあるものになるはずです。
 また行く際には、職人さんに差し入れを持っていくなど、細やかな心づかいなども欲しいものです。そして、自分から進んで挨拶を心がけるのはもとより、職人さんの労をねぎらうことも忘れてはいけません。こちらの気持ちが伝われば、大工さんも、一つひとつの工事におのずと力が入り、親身になった家づくりをしてくれるはずです。

●変更や追加の窓口は一つに

 変更や追加は必ず現場責任者か担当者に申し出ることにします。建主が直接、現場の人に変更を指示すれば、現場は混乱するだけです。伝達経路をはっきりさせておき、素早く対処しましょう。また、口約束はトラブルの元ですからメモを残しておきます。

●タイミングを逃さずチェック

 現場でのチェックは何よりもタイミングです。例えば、基礎工事はコンクリートを打ったあとからどれだけ確認しようと思ってもできません。鉄筋を組んでコンクリートを打つ前にチェックをしないと意味がありません。断熱材の充填工事もまたしかりです。壁でふさいでからではできません。タイミングよくチェックをしたいものです。

●現場責任者の立ち会いで確認する 

 チェックといっても、工事の出来具合などの判断は、素人である建主には難しい場合が多々あります。必ず現場責任者の説明を受けながらチェックします。特にスイッチやコンセントなどの位置関係は、直接生活に関係してくるだけに重要です。図面どおりであっても、家具を置いたらコンセントが隠れてしまうといったことが生じます。常に暮らしを想定しながらチェックしましょう。

●三者の意思疎通を図る

 プランをつくる際には家族会議が大きな意味をもちますが、工事が始まってからは、建主と担当者と現場責任者とによる三者の意思疎通が大切です。工事の進行具合や今後の予定について、お互いの連携を図ると同時に、スケジュールも再確認しておきます。

●土地の神様に感謝して地鎮祭

イメージ  建築確認申請が下りると着工です。敷地の境界線や建物の位置関係を決める地縄張りは、建物の輪郭にテープを張ることもありますが、建主は必ず立ち会って、隣家や道路との境界線を確認します。
 そして地鎮祭は、工事の安全と完成、さらには末長く家が繁栄するようにと、その土地の氏神様にお願いします。地鎮祭には神主さんへのお礼のほか、祭壇に供える御神酒、海の幸、山の幸を用意します。出席者は施工業者、設計者、建主です。

    ★地鎮祭の流れ

  1. 祝詞奏上
    ・祝詞を奏上して神様をお迎えする
  2. 四方祓い
    ・敷地をお祓いする
  3. 鍬入れの儀
    ・建主が力強く「エイ、エイ、ヤー」と掛け声をかけて鍬入れなどをする
  4. 玉串奉奠(ほうてん)
    ・サカキの枝に枝垂れを付け、神主さんに続いて建主も行う
  5. 神酒拝戴(はいたい)
    ・お供えの神酒で参列者一同が乾杯
  6. 直会
    ・慰労を兼ねて宴を設けるものだが、省略されることも多い

●工事の安全を願って上棟式

イメージ  1階の柱や梁、2階、小屋裏と組み上がっていきます。いちばん高いところの棟木が組まれたら上棟式になります。そしてこの段階で、構造材の寸法や樹種、構造材の連結具合、さらには窓の位置や高さなどを、現場責任者と一緒に図面と照合しながら確認します。
 上棟式には、建主をはじめ建築関係者が一堂に顔を合わせます。そして工事関係者の慰労と工事の無事を祈って行います。その準備等については、担当者に相談しましょう。

    ★上棟式の流れ

  1. 棟梁が棟木に幣束を立てる
    ・屋根裏の一番高いところに幣束を取りつける
  2. 四隅の柱に酒と塩、お米をまく
    ・建物を浄めるために行う
  3. 直会
    ・職人さんの労をねぎらう

●現場での心がけ

 建築現場へは、現場責任者に連絡してから行きます。工事中の建物は請負業者の管理物件ですから、例え建主といえども、現場責任者に断りを入れてから室内に入るようにします。
 その際、スリッパに履き替え、ヘルメットを着用します。写真撮影をするときもマナーとして一言断ってからにします。また、現場責任者の顔や名前はもとより、作業関係者の名前なども覚えるようにします。

○職人さんへお茶を出すには
 現場では、午前中と午後2回休憩をするので、毎朝ポットに入れた茶とお菓子を届けるようにします。また、現場が自宅から離れていて毎日行くことができない場合は、担当者と相談して、お茶菓子代のお金をあらかじめ渡しておきます。

○約束事は必ずメモをとる
 トラブルで多いのが口約束による「言った」「聞かなかった」ということです。よく、設計図に書かれていないことを、工事の仕上がり具合を見ながら相談して決めることがあります。そのような約束事はメモして残し、家に帰って決定事項として、現場責任者や担当者にメールやファックスなどで送っておきましょう。

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